葬儀の際に手渡す袋はどう書けばいいか

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お葬儀の際に、いわゆる香典を包まれる際には一般的にはお香料、お香資などと書き、水引は黒白を用いることが多いと言われています。その際に、より丁寧なのは、濃い墨ではなく、薄墨でしたためる場合もあるでしょう。これは、突然の悲しみで、墨もが涙で薄くなってしまった、という心を表すためと解釈すればよろしいのではないでしょうか。葬儀の際に御仏前や御霊前としたためる場合もありますが、これは宗教や宗派によって失礼にあたる場合もあるので、無難なのは「御香料」と言えます。

御香料というのは、「突然の訃報に慌てて駆け付けましたので亡くなった方をお導き下さる神仏に供養すべき御香を用意しておりません。申し訳ありませんが、そちらの御香を使わせて頂いて供養させていただきます。つきましてはその御香を使わせて頂くお代としてお渡しいたします」という御香代の意味を持っています。宗教や宗派によって種々ありますが、仏教においてはほんの少しの隙間にでも入ることのできる「香り」を仏に供養することは大切なことであると説かれています。

つまり、亡くなった方をお導きになられる仏様に亡くなった方から受けた生前の恩やお徳を香りをもって示す行為がお焼香と申せます。葬儀や法事における焼香にはそうした意味があるのですから、本来は亡くなった方のために仏に供養する御香を自分で用意すべきところですが、葬儀というのは突然のことですので、そうした用意ができなかった程急ぎ急ぎ参りました、という気持ちを表すわけです。従って、最も無難な物が「御香料」であると申せます。中には「御香典」という言葉の「典」を嫌うところもありますので、いかなる宗教、宗派でも「御香料」とすれば失礼が無いのではないでしょうか。

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